カーポートの屋根が積雪で壊れた
という事で修理の依頼が来ました。
そこでまずは状況を確認します。
ポリカーボネートの板と板の重なったつなぎ目がめくれ・・・↓
やたらと細い材木を垂木に使っているので、ひびが入って折れそう・・・↓
垂木の間隔が突然変わっているのはなぜ???↓
雨樋を取り付けるのに、合板をこう使って大丈夫?!(強度が出ない)↓
↑この部分を上から見てみると↓
↑これは・・・。これじゃ、いつ壊れてもおかしくないのでは・・・。
大工さんの仕事じゃなさそうな雰囲気・・・・。
ポリカーボネートの波板の端がバタバタしてうるさいと相談をしたらこのように止められたとの事。↓
かさ釘の打つ間隔が、左(赤)の列と右(黄)の列で、違うのはなぜ・・・?。↓
そもそも垂木自体が止まっていない↓
少しでも大工の勉強をしてきた人間なら行わないような工事でした。
大雪で壊れたとのことですが、壊れても当然かな・・・・と思いました。
そうは言ってもお客様が困っているのは事実なので、まずは今までの(強度の期待できない)怪しい工事の分をキレイに取り外します↓
今回は車庫内の幅が3.2mほどありましたので、垂木、というよりは梁を掛けるつもりで2×6を抱き合わせて使用します。
こうすると雪の重みが掛かっても、下の方にたわむことはあっても折れることはありません。
また、木材の良い点はたわんでも時間が経つとそれが直ること。
金属ですと一度曲がったらそれまでですが、木の場合はある程度は復元します。
雨樋を設置するにも、キチンと羽子板ボルトをいれて強度が出るようにします↓
桁の部分と梁の部分もこのように金物で緊結します。↓
木材は小口から水が入ると傷みやすいので梁の先の部分を隠せるように 鼻隠し を設置しました。
※この場合は、破風板 と表記した方が良いのかも・・・
まぁ、これでどんな大雪が来てもまず大丈夫でしょう!
この様な感じに屋根が出来上がりです。
お客様からは、
とにかくもう壊れない様にお願いします!
と言われたので、屋根は カラー波トタン で施行させて頂きました。
光が入るように、また以前と同じ様にポリカーボネートで施工しても良いのですが、車は日が当たると塗装も劣化しますし強度で言ってもこの方がベターかと。