今回は年に数回は必ずご相談を頂く、雨漏りのお悩みについてです。
今回の内容は、
木の枝が倒れて屋根の瓦が割れてしまったので直してほしい!
というご相談でした。
実際に見ると、瓦が数枚割れておりました。
壊れた持ち主の方から見ると一大事ですが、ハウスメーカーや工務店からみると大したことは無いみたいです。
屋根屋さんに相談してください
と言ってなかなか対応してくれなかったそうです。
そこで今度は屋根屋さんに相談しようとするとお客様も、
どこにどう連絡したらいいのかわからない
ということで当方へ相談してくださいました。
当方でも近隣の屋根屋さんに相談してみたのですが、
瓦は色々なサイズや色がありケラバの数枚が欲しいからと言って在庫があれば対応出来る場合もあるが難しい・・・
という感じの返事ばかりでした。
※ケラバとは一般的に上記の写真の赤い線で囲んだ部分を言います。(妻面の屋根の端)
現実的に、昔より瓦屋根の家は減ってきており、屋根屋さんも廃業された方が多いので相談する屋根屋さん自体が限られてきています。
ですから尚更、建築の知識の無い一般の方には、困っただろうな、と思いました。
それで結局どうしたかと言いますと、和歌山県の瓦を扱っているメーカーを見つけ出し問い合わせてみました。
するとそのメーカーでは、最初、営業の方が対応してくれて、
瓦を工事するのであればケラバを全部交換した方が良いですよ
と提案してきました。
どうも話を聞いていると、普段は瓦を50枚以上を一単位で出荷しているので、そんな細かい枚数の出荷はメンドウで対応したくない感じでした。
え~と・・・。
ケラバの瓦を全部交換するとちょっとした修理の価格では無くなるんですけど・・・。
それにウチもそんなに不必要なほど瓦があっても困るし!という当たり前の感想を持って、
スミマセン、そんなにいらないんですけど
という交渉をしてみたところ、優しい女性の事務員らしき方が代わりに電話先で対応してくれて無事、わずか8枚だけを購入できることになりました。
メーカーの方からみりゃ、そりゃぁ面倒くさいでしょうからね~。
事務のお姉さん、ありがとう~!
そしていよいよ実際に瓦が届いたもののここでまた問題発生!
開けてみると・・・
瓦が一枚割れてんじゃーーーーん!グハ!
普段は50枚、100枚単位での箱積めでの発送なので、注文する側も工事で足りなくなるといけないので多めに注文するし、多少壊れても問題が起きないのかもしれないな・・・
という事情を斟酌しながらも仕方が無いので、瓦のメーカーのお姉さんに電話してみるとその分返金してくれました。
多分、本来より少数の購入で儲けが少ないところにきて返金手続きなんぞしたから、利益が出なかったかもしれないな・・・非常に恐縮です!
と思いながらもその瓦メーカーさんの対応が親切でとても嬉しかったです。
ちょっと持ち上げておきたいので、会社名を紹介させて頂きます。
和歌山の 株式会社アルプス という会社です。
↑※お姉さんの親切な対応が嬉しかったので公表しておきます。機会があれば利用してあげて下さい。
という訳で無事に瓦を入手したものの今度は台風接近!
幾らなんでも、雨で濡れた屋根の上に立って危険な作業をするほど馬鹿では無いので台風前に雨仕舞だけして、台風が過ぎ去るのを待ちます。
そして、無事、台風が通り過ぎたので、瓦の取り換えに入ります。
周りの瓦は経年劣化してるので多少色合いは違いますが、サイズは一緒なので無事、取付ができました。
私が工務店で見習いをしている時、その工務店では瓦やタイルなどの焼き物は、少しでも利益を上げるために全部中国製を使用していました。
それはそれで良いのですが、やっぱり今回の様な困ったときに融通を効かせて対応してくれるのも日本の企業ならではと思っています。
いくら中国製が安くても、ダースで送られて来たら困るし!
他の業者ならこんな手間ばかりの小さい仕事はしんぞな~
↑伊予弁のつもり^^
とりあえず無事、お客様の雨漏りのご心配を解決できて一安心でした。
ではまた~♪